前回に引き続き、
【内見者を即決させる法則 ＳＴＥＰ ５】
究極の秘奥義です。
いいですか、秘奥義です。
しかも、究極の。
お金がかかることは一切ありません。
必殺技なんで、
少しだけ精神力が必要になるかも知れません。
これを、無料の記事にて配信するには
あまりにも、もったいない気がしますね～～～
と言うか、文章でうまく伝わるものなのか不明ですが・・・
では、行きます。
皆さんわかっているとは思いますが、
入居までの流れです。
まず、不動産屋さんに問合せ
↓
内見の日時を打ち合わせ
↓
当日、不動産屋さんが案内
該当物件とそれ以外の物件も案内
↓
不動産屋さんに帰ってきて
申込または一時検討中
この時に、自分の物件の内見日時を
あらかじめ不動産屋さんから聞いておきます。
内見予定時間の１時間くらい前に来てスタンバイ！
周辺のゴミを拾ったり、
特に、集合ポスト周りのチラシの散乱には気を付けつつ、
室内の窓を開けて換気しといたり、
そのときだけでも芳香剤なんかを仕込んでおいたり、
または、女性の内見者なら、
可愛らしいお花を一輪飾っておくのも良いかもしれません。
窓の隙間から外を覗いていると、
「〇〇ハウジング」なんて書かれた軽自動車が
物件下に停車しました。
運転席からは、いつもの赤いネクタイをして、
ワイシャツを腕まくりした若いイケメン風の出で立ちの
不動産屋さんが降りてきました。
そそくさと助手席側に回り、ドアを開けてあげたりして
明らかにお客さんと思われる人物に
何やらアレコレ世間話などをしながら
車から降ろして周辺を案内しています。
それを見つけた僕は、
ササッと戸締りをして、部屋を出て、
いつものキーボックスに合鍵を入れて、
１階上の階へ駆け上がりました。
「こちらが、お勧めのお部屋の一つなんです。」
ガチャガチャ、ガチャリ。
キー。
「あ、なんかいい匂いがしますね～～」
バン。
どうやら、お部屋の中に入って行ったみたいです。
１０分以上出て来なければ脈あり！
ドキドキしながら、
１つ上の階から様子をうかがっていると、
突然、目の前の玄関ドアが開いて
住人の方が出てきたりして。。。
「あ、どうも・・・」
「掃除の者です・・・。」
みたいな、言い訳をしてみたり。
そんなこんなで、何分過ぎたかよくわからなくなっていると
ガチャガチャ
と、下の階の内見者が出てきそうな雰囲気に。
急ぎ、その今にもドアが開きそうな内見しているお部屋の
前の共用廊下の掃除を始めました。
完全に、ほうきとちりとちを持って掃除しています。
明らかに掃除のおっさんです！
ガチャリ
内見しているお部屋のドアが開きました。
「そうですね、素敵なお部屋だとは思いますが
前向きに検討してみますね～」
「わかりました。
じゃ、ついでに、近所にあるお部屋も一応見ときましょう！
帰り道のついでにありますから。ついでに。」
なんて会話しながら、
赤いネクタイをした腕まくりの不動産屋さんと
内見のお客さんが一緒に出てきました。
「アラ！」
「あ！どうも！」
「あ、大家さんじゃないですか！
いつもお世話になります。
お掃除ですか？」
「あ、今、たまたま、丁度、掃除しに来てたんですよ・・・
あら、もしかして、ご内見の方ですかぁ～？」
「そうなんです。
丁度今見させてもらったところです。」
「そうですか！
ありがとうございます！
気に入っていただけたら嬉しいですぅ。
ここは、一番便利な場所なんですよ！
周りにはコンビニやらスーパーやら沢山あるし
ちょっと行くとあそこの角にあるラーメン屋さんが一押しで
雑誌にも出てたくらい有名なお店なんですよ！
あ！
これ、良ければ、【餃子２人前無料券】ての
持ってるんでどうぞ使って下さい！
どうぞ、どうぞ。
折角だから寄って行ってください。
そう言えば、ついでに、そのラーメン屋の向かい側に
おしゃれな建物見えるじゃないですか？
アレ、喫茶店なんですが、
スタバとかができる前から、何とかフラペチーノとか出してて
大人気でよく町の雑誌に紹介されていたんですよ！
ついでに、寄って行ってくださいな。
コレどうぞ。
さっき掃除する前に立ち寄ったらポイントカードがいっぱいになったんで
【フラペチーノ無料サービス券】もらったもので。」
「あ、いやいや。大家さんもらえないですよ。わるいですよ。
次の予定もありますから・・・・。」
「何言ってんですか。〇〇さん！
今日も赤いネクタイ決まっててイケメンじゃないですか！
ま、ここで偶然に合うのも何かのご縁ですし、
前向きに検討してみて下さいよってことで、
汗引くまで喫茶店でお茶でもしってって下さい。
どうせ、タダだし。
あ！
そう言えば、これも何かのご縁ですよね！
大変僭越かとは思うんですが、
今、決めてくれたらアレですよ。アレ。
ウォシュレットおまけしちゃいますよッ！
今すぐに買ってきて設置しときますよ！
ほら、そこのラーメン屋さんの角曲がったところに
電気屋さんあるじゃない。
自宅のウォシュレット買おうと思ってたんだけど、
ここに付けときますね！
あと、家具家電欲しいものあれば入れときますよ。
こっちは新品じゃないけど、
モデルルーム使用にしてたやつだから。
今、写真持ってるんだけど、
こんな感じのお部屋にしちゃっときますよ！
でもね、もしも、僕のセンス無いから、
そんな家具いらないよって場合は、
フリーレントでもＯＫですよッ！
家賃タダのアレ。
ま、これも何かのご縁です！
どうぞよろしくお願いします！」
「じゃ、僕は、ゴミ袋なかったんで
取りに戻りますんで、お先に失礼しますね！」
と、あまりしつこくしない感じでスマートに去りながらも
最後に、赤いネクタイのイケメン不動産屋さんを
内見のお客さんから離して、ヒソヒソ話を。
「あのさ、決めて下さいよ～。も～。
管理費の２，０００円値引きもＯＫなんで、
何とか、喫茶店かラーメン屋さん行って決めて下さいッ！！
＆広告費１か月上乗せします。
御社の請求でも個人請求でも構いませんので、ヨロシク頼んます！！！
決まっても決まらなくても、後で、電話ちょうだいな。
他の相談でも何でも構いませんので～」
と、ヒソヒソ話を告げて、
不動産屋さんに対しては、手と手を合わせて合唱して
お客さんに対しては、あくまでも爽やかに去って行きます。
と、見せかけて、隣の建物の裏側で待機。
どのくらい経ったことでしょうか。
ブッブッブッ！
ブッブッブッ！
ブッブッブッ！
携帯電話のマナーモードのバイブが鳴りました。
おっ！
赤いネクタイのイケメンさんだッ！！
だいぶ、長文になりましたので
しつこくなってきたところで今日はこの辺まで。
果たして、僕は、このお部屋を決めることができるのでしょうか？！
果たして、僕は、１３戸の空室を埋めることができるのでしょうか？！
奥義って？必殺技って？
それでは、次回をお楽しみに！
