今日は復習します。
物件の販売図面を見てGO!かどうかの判別をします。
GO!だったら、早速現地に行きましょう!
◆不動産投資の公式◆
①【収益評価】・・・自分が儲かるかどうか
【家賃-返済額>家賃☓40%】
②【積算評価】・・・銀行が担保価値があるかどうか
【売価<積算評価☓80%】
積算評価=土地+建物
土地・・・土地面積☓路線価
建物・・・延床面積☓再建築価格÷耐用年数☓残存耐用年数
まず、家賃。
現況家賃:1,240万円/年 ÷12ヶ月 →103万円/月
満室家賃:1,312万円/年 ÷12ヶ月 →109万円/月
構造:鉄筋コンクリート(RC)造
耐用年数:47年
築年数:23年(現在平成27年-建築年月平成4年)
残存耐用年数:24年
借入金額:1億2,000万円
借入期間:24年 ☓12ヶ月=288ヶ月
借入金利:3%
返済額:585,011円
返済総額:1億6,848万3,168円
満室家賃109万-返済額585,011円=504,989円
109万円☓40%=43万6,000円
家賃から返済額を差し引いた金額が
43万6,000円以下になっていないので、
現状のまま、そのまま購入するのは少し厳しい!
<打開策>
売買代金が1億円だとすると、満額融資したとして、
期間24年・金利3%と同じくすると、
毎月の返済額は487,509円になります。
または、金利を1%下げて、2%にしてもらって
その他同条件だった場合は、
毎月の返済額は52万4,976円になります。
では、1億円で金利2%にしてもらったら?
→毎月の返済額43万7,480円になります。
どうでしょうか。
これならGO!ですね。
この数字になるように交渉していけば良いのです。
次に、積算評価を見ましょう。
所在地:相模原市中央区千代田1-7-1
路線価:14万5,000円
土地面積:352.33㎡
延床面積:651.30㎡
構造:鉄筋コンクリート(RC)造
再建築価格:20万円
耐用年数:47年
残存耐用年数:24年
土地=352.33㎡☓路線価14万5,000円=5,123万2,850円
建物=651.30㎡☓再建築20万円÷耐用年数47年☓残存年数24年=6,651万5,745円
積算評価=土地+建物=1億1,774万8,595万円
売価<積算評価☓80%
売価は、9,419万8,876万円以下にしたいところです。
このあたりの金額が銀行の融資金額になってきます。
売価を9,000万円程度にしたいですね。
そうすれば、収益判断でも、
9,000万借入れて、3%、24年間とすると、
毎月の返済額は、43万8,758円になりますし。
購入GO!かどうかの判定は、
現状のままでは購入せず!です。
ただし、次のいずれかが成立すればGO!です。
①売価を9,000万円に値切る!
②売価1億円に値切り、金利を2%にしてもらう!
③物件の収益をUPさせる!
はい、来ました。必殺の【奥の手】出ました。
物件の収益を増やすことが可能かどうかです。
収益を増やす方法は2つあります。
①家賃を上げる。
②収益の出る設備を付ける。
収益の出る設備とは、
まだまだあまり浸透していないように思えますが、
不動産投資とは家賃収入だけではないです。
不動産を所有しているのです!
まだまだ出来ることってたくさんあります。
しかも、そのほとんどが【不労所得】になってしまいます。
不動産の収益アップを目指すもののほとんどが
一過性の収益ではなく、継続性のある【不労所得】的収益になります。
大家さんビジネスの項目で詳しくお話していきます。
簡単な例で言えば、
空きスペースがあるのなら、少し手直しして
「駐車場」として近隣住民へ貸し出したり、
物置きを置いて「収納ボックス」として近隣住民へ貸し出す。
「自動販売機」を「設置する。
「コインランドリー」を設置する。
「太陽光」を設置する。
家賃以外の収入が10万円でも増えれば、
または、増える可能性があれば
物件購入へのGO!の可能性も増えるわけです。
そして、家賃も上げることができたならば、
案外、購入できる物件て多かったりして。
家賃を高く取るやり方として、例えば、
「家具家電+自転車」も付けちゃう。
「光熱費コミコミ」プランにして法人に貸す。
「外国人」向けにする。
「ペットマンション」にしちゃう。
「シェアハウス」にしてみる。
等等で、この物件であれば、
一部屋につき平均で5,000円UPできれば、
14部屋あるので7万円の収益UPで、
家賃以外の自動販売機や太陽光設置等により10万円UPできるならば、
当初家賃109万円+17万円=126万円
126万円☓40%=50万4,000円
毎月の返済がこの金額以内にするためには、
売価1億1,000万円・金利2.4%だと
毎月の返済額は、50万2,817円になります。
この様に、物件判断する場合は、
【三位一体】で考えて見て下さい。
①売主 →価格交渉の可能性
②銀行 →金利交渉の可能性(または期間交渉)
③物件 →物件の収益UPの可能性
とかく、不動産を購入となる時は、
如何に値引きさせるか、に着眼点が向く傾向にありますが
それだけではないのです。
不動産投資するんだから、
あなたがその不動産から、
どれだけの収益を上げることができるか、
その全てにおいて考慮すべきなんです。
売主との指値交渉は大事ですが、
銀行との金利や借入期間の交渉も大事です。
売主に指値交渉するより、
銀行の担当者に金利交渉する方が気楽です。
そして、物件が家賃UPだけではなく、
それ以外の収入の可能性も検討してみてください。
他の人には気付かなかった可能性を見い出せられたなら
相当にお得な買い物になるはずではないでしょうか!
◆今日の公式◆
物件判断は、3つの可能性の複合判断である。
【売主】・・・価格交渉
【銀行】・・・金利と期間
【物件】・・・収益UP
「三位一体」の可能性で考える。
物件自体の収益UPの可能性を見逃さないで!