「手付解除」とは、簡単に言いますと、
契約時に買主から売主に預けておいた手付金500万円。
買主の都合により契約を破棄した場合は、返せと言えない。
売主の都合により契約を破棄した場合は、2倍返ししないといけない。
と言う、手付金のルールがあります。
このルールに期間という条件を付けた期限付き手付契約。
その期間内であれば契約を破棄しても構わないというルール。
その期間内であれば買主は契約を破棄した場合、
売主に渡してある手付け金を返しもらえるが、
期間を経過してから契約を破棄した場合、
売主に渡してある手付金500万円は返してもらえないというルール。
その期限が3日後に迫っていました。
担当の中山氏に確認するも、何もされていないご様子。
じゃ、今から見に行ってきますって。。。
え~~!意味わかんね!
「しあさって」までに確定させないと500万円がパーです。
不動産買えないだけじゃなくて、500万円ただ取りされちゃうんです。
すぐに、不動産屋さんの吉田氏に連絡したら、
「大丈夫だよ!」って。
何か、心強いお言葉だけど、なぜ?
「もし、ここまで来て、融資引けないとかぬかしたら
そこの支店の前にガイセンシャ回して、
担当者と支店長つぶしてやるから。」
え~~!こっちも意味わかんね!
だからヤなんだよね。ホントに。
んでもって、売主の清水さん側にもちょっとした事情があるらしく、
抵当権設定しているのが保険会社らしく、
2月末までに外さないならば、また、準備に1,2か月かかるようで。
しかも、春先の担当者の人事異動と絡んでいるらしく、
もう、今更、変更しないで欲しいとの事・・・。
そして、ついに、今日をもって500万が吹っ飛ぶ日になりました。
もう、中山氏ではどうにも不安なんで上司の方に事情を話してあり、
何やら動いて下さっている様でした。
清水さんの方も、万一に備えて、
抵当権設定者の保険会社付近にスタンバッていてくれていたみたいです。
ここで、「僕の事情」。
僕は、別に会社を持っており、丁度、この時
一つの事業で大きな売り上げになる業務を受けておりました。
工事関連の業務になるのですが、
通信設備の電線の除去作業を膨大な量を受けておりました。
東京の「足立区全域」の除去作業なんです。
とある公的機関から降りてきた下請けの仕事ではあるのですが、
数か月で1億円程度の売上になる業務です。
本来は、半年くらいかけて丁寧に間違いのない様にやって、
工期も2月末を持って完了としなくてはいけない内容でしたが、
僕の会社まで下りてきて、業務開始が1月になってからです。
本来、半年の業務を2ヶ月でやり切れって到底無理です。
ほんの少しなら延期してもらえそうでしたが、
2週間以上遅れたらお金払わないぞ!ってなんど脅されたか・・・。
これ、公的機関の課長クラスって人から言われるんですよ。
正直、問題ありますよね。
でもね、下請けの下請けですから、
そんなん文句を言っている場合じゃないんです。
朝早くから夜遅くまでガンガン作業員の皆さんを回して、
何ら作業ができるわけじゃない僕もズーッと現場に張り付いて、
子供が生まれたばかりで早く家に帰りたかったけど我慢して。。。
・で、そんな工期の最終の期日も迫っている時に、
・不動産が買えるのか買えないのかよくわからない状態で
・今日返事しなければ500万取られちゃうし、
・1億円借入できるのか、
・1億円売上が入るのか、
・早く子供の顔見たいし。
・・・そんな中、工事現場にいた僕の携帯電話に
新宿の金融機関からの着信が来ました!
よし!
と、思ったのもつかの間で
更に、追い打ち!
2日前から一生懸命動いていただろうと思われる中山氏の上司が、
「足りない書類があったから今からご自宅に取りに伺いたい。」
とのこと。
って、今更ですか!?
こんなに焦らされたことって、
今までにも経験したことないんじゃないかなって思う。
はっきり言って脳死です。
もう、何も考えられない。
◆今日の公式◆
融資の審査は、早目に詰めておく。