【奇跡の2棟目】で、お話してきた様に、
駅近くの2億円相当もの
7階建ての大型1棟マンションで、
すでに複数の融資待ち競合がいて、最後の7番目。
これが何と5日で決まったハイスピード審査。
なぜか?
理由は、2つあります。
1つ目は、
既に、別物件を当て込んで本審査OKを貰っていたので
あらためて個人の属性審査をする必要は無かったこと。
2つ目は、
「決算月」だったんです。
物件情報が来たのが2月後半頃。
審査OKが出たのが3月前半頃。
そして、決済が3月半ば頃。
一般的に日本の大企業の決算は3月です。
9月にも中間決算なるものが存在します。
その更に、3か月づつを分けたものを四半期決算と呼んだりします。
4月5月6月を第1四半期
7月8月9月を第2四半期
4月~9月までの半年間通算で上半期と言い、
9月末日を中間決算と言います。
10月11月12月を第3四半期
1月2月3月を第4四半期または
本決算とか期末決算とか言います。
会社は、3か月単位で業績の推移を見ます。
ですので、3か月目は調整したいのです。
業績を上方修正するくらいにして
頑張って売上を上げて株主にアピールしなくてはなりません。
3月末の本決算が最も大事なのは言うまでもないのですが、
最後の追い込みが3月のみでは厳しいので
前月の2月から業績追い込み月とされています。
半年後の中間決算も相当大事です。
ここで、業績が落ちていては大変ですし、
業績を上げておいて余裕をもって
残り半年間を乗り切れる見通しを付けたいところです。
第三四半期の12月決算の意味合いは、
会社が年の初めに出した業績予想よりも悪く、
年間通して(あと3か月では)業績を回復できないと判断した場合、
年間の業績予想の下方修正が行われる月でもあります。
なので、ここも会社は躍起になって業績を伸ばしにかかります。
会社にとって最大の業績ポイントは
期末である本決算の2月~3月。
次に大事な業績ポイントは中間決算の9月。
特に業績不振の場合には、
9月と同じ以上に大事な業績ポイントのが12月。
銀行も一緒です。
では、銀行にとっての「業績」とは何でしょうか?
では、銀行の「業務」とは何か?
【お金を貸すこと】です。
「お金を貸して、利息を取って儲けること」
これが、銀行のお仕事になります。
簡単に言えば、
「利息が利益」
「貸し付けた金額が売上」
とイメージしても良いかも知れません。
例えば、100円貸して1年後に
利息50円付けて150円にして返す。
利息の50円が利益になります。
貸した元本の100円+利息50円の150円が売上になります。
あくまでも、イメージですが。
すなわち、銀行の業績とは、
いくらお金を貸し出したのか?
お金を貸した額になります。
決して、預貯金の額ではないのです。
なので、ドシドシお金を貸し出して
利息を取って回収したいのです。
でもね、誰にでもお金を貸すと返してくれない恐れがあります。
バブルの崩壊やリーマンショックで貸し出した人が
お金が無くなって回収できなくなってしまうと、
銀行自体もお金が無くなって倒れてしまいます。
そうならないように、矛盾するんですが、
相当厳しい融資の審査部隊が編成されているんです。
融資担当者や支店長等の
表から顔が見える行員の人たちはみんなお金を貸したいんです。
いくらお金を貸したかが、
自分の給料やボーナスや出世にまで連動してくるから。
最も連動するタイミングは、やはり上記の決算月なんです。
当然ですよね。
会社が最も業績を伸ばしたいタイミングで
社員にも影響があるようになっているのです。
だから、この決算月はどこの金融機関も大変です!
そこに向けて色んな施策をやってきているのです。
なので、この時期は、リスクを排除するための
審査チームが編成されていますが、
全力をもってねじ伏せようと支店全体で躍起になります。
だから、融資基準値を少々下回る様な相手にも
ねじ伏せて融資を通してくれちゃったりします。
属性が低いあなたにも、
身の丈に合わないような大型物件を、
わずか5日間と言う超ハイスピード審査で、
【承認】
させてしまうのです。
最後に、僕の具体例を補足しておきます。
第1号物件決済 2月末日
新築ボロ物件審査 9月
ド田舎RCボロ物件審査 12月
中古木造アパート審査 12月
第2号物件決済 3月半ば
資産管理法人へ名義移転の際に
銀行間の借り換え決済 3月末日
借り換え防止対応として利息4.5%を
0.9%にて提示 3月
借り換えるならば4月にして欲しいと嘆願される
第3号物件 現金
第4~6号物件 日本政策公庫決済 6月
◆今日の公式◆
融資を通す絶対的タイミング
第1順位 2~3月、
第2順位 9月、
第3順位 12月