前回の続きです。
出来高制（成果主義）になるとは、
今まではどんなにやっても決まっていたお給料が
これからはやればやるだけ
お給料が増える可能性があるわけです。
その代わり残業代は出ないけどって
だけのことですよね。
やった分の成果をもらって、
残業代まで貰うってのは二重取りですよ。
会社だって売上出して
利益残していかなきゃ潰れちゃいます。
そしたらお給料を払うことだって
できなくなっちゃいます。
今の時代、どちらかと言うと、
会社側よりも従業員の方が守られています。
ただ、あまり従業員側が強過ぎると
会社側はどうなるのかを考えてみてください。
潰れるか最初からお給料を少なくするかなんです。
潰れるのは論外とすると、
お給料についての約束を低くしか設定しなくなります。
本当は、会社側でもお給料やらボーナスやらを
沢山出す用意を予めしておいて
それを従業員側に告げてしまうと、
当然約束を守らなくてはいけないので
その通り設定していたお金を支払っていきます。
しかし、その後、
従業員側からの要求が増えてくるわけです。
会社側が想定していない要求がどんどん増えてくると
会社側はもう要求を飲めなくなってしまうので、
ならば、どうせ何らかの想定外の要求が
出てくるであろうと予測して
初めから給料やボーナス等を低く設定しておくのです。
会社の業績が少しくらい良くなったって
給料やボーナスをそう簡単には上げたりしなくなるのです。
だって、給料やボーナスを上げたって上げなくたって
従業員側から何らかの要求が出るんですもの。
何らかの要求が出たときに、
本来は従業員に渡そうと思っていた給料やボーナスの分を
回してその要求に当ててしまうのです。
ま、少し偏りがある言い方に
なってしまったかもしれません。
不快に思われた方には申し訳ございません。
ただ、一回でも経営側の経験をすると
気持ちはわかると思います。
僕が初めて起業したばかりの頃は、
同業他社との一番の差は従業員に対しての支払いだ！
って、思ってやっていたくらいで
他社と比べても営業マンに対しての支払いは
かなり多めにしていました。
その方が圧倒的に喜んでくれるだろうし
経験豊富な営業マンも沢山集まって
協力してくれるだろうって
思っていました。
でもね、本当に数名の方々なんですけどね、
経験豊富であればあるほど
適当に契約してくるからクレームが多くて
会社への要求も想定を超えて多いケースが出るんですよね。
そうなると、一人の営業マンの要求を飲むと
全体にも同じ様にしてあげないと不公平だし
営業マンが増えれば増える程、
実質利益がマイナスになっちゃうなんて。。。
僕も、経営初心者でしたから
色々な矛盾が起きてしまって大変だったんですが、
結局、その後会社の業績が安定しだしたのは、
従業員の給料を高く設定する約束をしなくなってからです。
何か不測の事態が起こっても余剰金があるので乗り切れます。
ただね、経営側も面白くないんですよ、これって。。。
いわゆる、リストラなんてものは
いくら会社を守っていくためといっても
経営側もしたくないんですよ。
リストラするくらいなら、
自分の取り分減らしたほうがよっぽど気楽です。
（もちろん、会社やって１～２年は
自分の給料なんて無かったですけどね。。。）
また、会社に雇用されて出来高制になるって意味ですが、
自分で独立開業するのと大して差がなくなるんです。
世の中の流れが出来高になってきています。
意味わかりますか？
もうね、終身雇用じゃないってことです。
もう大分前からだと思いますが、
学校卒業してから一つの企業に定年退職するまで
勤め上げてっていう終身雇用制度は崩壊していますね。
更に、知っていますか、
独立開業する際にかなりの援助政策があるってこと。
また、世界的に見ても、
資本主義を採用しているほとんどの国で
独立開業する人を応援している流れです。
