前回の続きです。
今日、融資確定させなきゃ５００万円が吹っ飛ぶその日に、
足りない書類取りに今から自宅行っても良いか、との事でした。
中山氏の上司が。
ビビりまくりながらも、取り敢えず、奥さんに電話して、
自宅の書類確認してもらって、僕の自宅まで取りに行ってもらった。
２週間後には、売上１億円が吹き飛ぶかもしれない現場を
早めに切り上げて、金融機関に向かった。
清水さん側の保険会社の営業時間のリミットの夕方５時までに
金融機関に直接行って話をしなきゃいけない様な気がした。
何なら、中山氏の上司や支店長からでも
直接、清水さんに電話掛けさせようかとも思っていた。
到着！
もちろん、現場作業着のまま。
スーツなんか着替える暇ないですから。
窓口はシャッターが閉まっているので、
裏口のインターホンを押しながら、ドアをバンバン叩いていました。
中山氏の上司が登場。
僕の第一声が、
「決まるまでここに泊まりますから！」
凄く、丁重に謝罪されて、
「こんなことを銀行員が言ってはいけないのですが、
大丈夫ですよ。
ＯＫだと思いますよ。」
って、言われても。
しかも、思いますって言うのが、アレでしょ。
また、支店長も中山氏も、もう帰ったとの事。
「でも、どうしても不安だからここにいます。」
って、言って、中山氏の上司の方が帰られるまで
夜の１０時くらいまで、ドアの前にいました。
帰られるときに、もう一度、説得されて
渋々不安な気持ちで帰ったんですよ。
で、うちに着いて、奥さんに、今日来たの？って聞いたら、
「うん。来たよ。」
「間に合わないからって言って、ＦＡＸで書類送ってたよ。」
「１時間くらい、電話してやり取りしてたよ。」
って。
決算書関係の書類だったのですが、
会社経営されてる方はわかると思いますが
数百枚あるんですよ。
あれを、個人宅で使っているような
インクジェットプリンターで１枚１枚送っていたら
１時間じゃ足りないくらいの量ですよ。。。
ってゆーか、電話代払え！
翌日、しかも、昼過ぎ頃です。
久しぶりに中山氏より電話が来ました。
「ご融資の件ですが、大丈夫みたいですよ。」
・・・この表現で確定なのかが分かんないからっ！
上司の方にも替わってもらってＯＫとのことでした。
フーッ。
息つく暇なく、１億円の電線除去の作業してましたが。
ツーか、朝一で電話するだろ、フツ―。
昨日アレだけごった返してたんだから。。。
・・・何て思ったのもしばらく経ってからのことでした。
んで、翌日には、銀行との融資契約して、
翌々日には、融資実行して決済ですよ。
だって、どんなに遅くとも２月の末日には
清水さん側の抵当権を外す手続きしなきゃいけないから。
もうね、金利をあと０．１％でも良いから下げてだの
融資期間を数年延ばしてくれだのと
色々交渉やってる暇ないです。
そんなの、すっかり忘れちゃってました。
確か、半年くらいしてからですね、
落ち着いて考えたのって。
何か、吉田氏と中山氏がグルで結託してて
有無も言わさない状況で決済させたんじゃないかなんて思ったりもします。
銀行との融資の契約とは、主に３つの契約のことです。
「金銭消費貸借契約」
「抵当権設定契約」
「連帯保証契約」
銀行からお金を借りる契約を「金銭消費貸借」と言います。
何か、いけない事をしている気になるネーミングです。
しかも、「１億円」とか。
貸したお金の担保として、２つのモノを差し押さえます。
１つが物的担保である今回購入する不動産。
これに最優先での抵当権を設定します。
銀行は、残債が１円でも残っていれば、抵当権を実行して
不動産を売却してお金を回収できると言う
所有者よりも超強力な権利をゲットすることになります。
もう１つが人的担保である奥さん。
銀行は必ず奥さんを保証人とします。
意味わかりますか？
不動産投資をする上で奥さんを納得させることが必須条件になります。
また、これが最大のカベであったりまします。
不動産投資家は、日々奥さんとは仲が良いのです！
生後２ヶ月ちょっとのけんちゃんは、
新宿の金融機関までに連れられて
おっぱい飲みながら、泣きもせずに、
印鑑押してるのを横目で見てましたね。
ちなみに、けんちゃん、
よちよち歩きの頃は、藤沢の銀行まで連れられて
泣きもせずに、同じよなシーンを目にしていますね。
やっと、次回は決済ですよ。
◆今日の公式◆
銀行は、お金を貸す代りに２つのモノを差し押さえます。
１つは、「不動産」。
もう１つは、あなたの「奥さん」。
